仕事と子育てと家事の両立で、「仕事辞めたい!」と思うことはありませんか。
でも実際に辞めるとなると、お金の不安がありますよね。
教育資金もかかるし老後も心配…。
では、実際に『今』仕事を辞めたらいくらの収入が減るのでしょうか。
結論を言うと、約1億円の収入減です。
後半では、パートや派遣社員との比較もしてみたのでご覧ください。
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正社員ワーママと退職ママの生涯年収を計算するための設定
生涯年収の差を比較するために、下記の設定で計算していきます。
一般的な正社員ワーママと退職ママ(専業主婦)像をモデルにしています。
正社員ワーママの設定
- 年齢 :35歳
- 勤務先 :中小企業勤務
- 退職 :65歳
- 子供 :2人
退職ママ(専業主婦)の設定
- 年齢 :35歳
- 退職時期:2人目の子供が2歳になった時(35歳)
- 子供 :2人
では早速計算していきます。
正社員ワーママの年収を計算
dodaの2020年最新の『平均年収ランキング 最新版【年齢別】』の記事を参考に計算します。
厚生労働省にもデータはありますが月収での表記でしたので、dodaのデータを利用することにしました。
女性の平均年収
30代 | 382万円 |
---|---|
40代 | 413万円 |
50代・60代 | 442万円 |
この表をもとに計算します。
35歳から65歳まで正社員で働き続ける場合、合計で1億460万円稼ぐことになります。
これに退職金も加算します。
エン転職の『定年退職時の退職金相場』によると、退職金は中小企業では、1139万円。
(大企業では2489万円です。差が大きいですね。)
合計で1億1599万円になります。
社会保険料と税金を合わせて約2割は徴収されると考えると、手元に残るのは9279万円。
35歳のワーママが65歳まで働いて、得られる生涯年収(退職金含む)は9279万円という計算になりました!
退職して専業主婦になったら年収ゼロ。浮くお金を計算。
専業主婦になったら収入はゼロですが、不要になる支出がないか考えます。
保育園無償化と言われていますが、2歳児は世帯主の収入がそこそこあれば、保育園代がかかります。
2歳は保育園が月4万円。
(毎月の負担額は世帯年収によって変動します。私の市で世帯年収400万円でざっくり計算)
保育園は退園することになるので、年間で48万円が浮きます。
3歳からは保育園も幼稚園も無償になりますので、正社員ワーママとの差はなくなります。
それ以外に不要になる支出を考えてみたところ、惣菜や外食の費用が抑えられるかもしれませんが、その分家にいて光熱費を使うこともあるので、変動的な支出は計算に含めないことにしました。
以上より、退職をしたことで浮くお金は2歳の保育園負担額の48万円です。
正社員ワーママと35歳で退職したママの生涯年収の差を計算。
正社員ワーママの35歳から65歳までの収入は、9279万円。
退職したままの浮いたお金は、48万円。
その差は…9231万円です!
ピンとこないですが、1億円近くの差があると考えられますね。
30年間正社員で働き続けると、1億円も稼ぐことができるんですね。
次に、退職したママが再び働いた場合の生涯年収を計算してみましょう。
子供が小学生になった40歳からパートや派遣社員を始める場合の生涯年収を計算
退職したママが、全く働かないというパターンは少ないと思います。
パートや派遣社員として働き始めた場合、40歳から65歳までの25年間でいくら稼げるか計算してみます。
パターン①パートタイプ(扶養範囲内)の生涯年収
旦那さんの扶養範囲内で働くママも多いですよね。
その場合の計算をしてみます。
週3日、1日6時間勤務。時給1000円。
→1年間で94万円
→25年間で2820万円
税金、社会保険料は扶養の範囲内ですので控除されます。
結果的に、2820万円手元に残ります。
パターン②派遣社員タイプの生涯年収
次は、扶養範囲を超えて働く場合を、派遣社員のイメージで計算します。
週5日、1日8時間勤務。時給1500円。
→1年間で312万円
→25年間で7800円
社会保険料と税金を合わせて約2割は徴収されると考えると、手元に残るのは6240万円。
結果的に、6240万手元に残ります。
正社員・専業主婦・扶養内パート・派遣社員の4タイプを生涯年収を比較してみた。
4つのタイプを表にまとめてみました。
35歳からの生涯年収比較表(正社員との比較あり)
働き方 | 生涯年収 | 正社員との差 |
正社員 (30年間) | 9279万円 | – |
退職ママ (働かない) | (48万円) | 9231万円 |
扶養内パート (25年間) | 2820万円 | 6459万円 |
派遣社員 (25年間) | 6240万円 | 3039万円 |
見方によっては、派遣社員になってもそここそ稼げると思うか、正社員で働き続ける必要があると思うか、感じるポイントは人によって違うと思います。
正社員で働き続けるかパートになるかで6000万円以上の差があるので、建てる家が変わったり、海外旅行に行く頻度が変わったりします。
子供が私立の大学に行きたいと言ってきた時に賛成できるか、夫婦で老後に趣味を楽しむこともできるかなどにも関わってきますね。
お金がすべてではないですが、色んな感じ方があるのではないでしょうか。
(正社員ママの給与天引額はもっと大きいですが、厚生年金の受給額も増えるので今回は2割で計算しました。)
(参考)正社員・派遣社員・パートのワーママ向け転職サイトのまとめ▼
まとめ.正社員ワーママの年収は?仕事を辞めると年間、生涯年収はいくら変わるか計算してみた。
正社員との生涯年収の比較表をまとめましたが、私は「正社員で働き続けた方が絶対にいいよ!」という気はありません。
実際に私は、正社員を退職し派遣社員として働いています。
正社員で働き続ける場合と比べると、生涯年収で3000万円以上の差があることが分かりました。
でも私は「正社員で働き続けていれば…」と悲観することはありません。
派遣社員で働きながら、他の方法で収入を増やしていいけばいいと思っているからです。
正社員で30年間働き続ける想定をしましたが、そもそも終身雇用の時代は終わりつつあるため、同じ会社で働き続けられる保証はありません。
40代、50代で急に仕事を失った時に、転職で活かせるスキルがなければ、それほど怖いことはありません。
どんな職場でもちゃんと成果が出せるスキルを磨く、または会社に属さなくても稼げるスキルを磨いていくことが、長い目で見たときに生涯年収が高くなることに繋がるとも考えられます。
もし、今が苦しくて辛くて、ワーママとして仕事を続けるのが難しくなった場合は、体や心を壊してしまう前に、仕事をシフトダウンする転職を考えてみて欲しいと思います。
派遣社員やパート、内職などの仕事をして、一旦のんびり働くという道があります。
今は売り手市場であり、人材不足です。(コロナ禍で先行き不透明になりましたが。)
正社員を辞めてもまた働ける職場はあります。
生涯年収の表を見て、「やっぱり正社員をやめられない…」と思っている方は、ぜひ他にもたくさんの働き方があることを知ってください。
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また、下記の記事を読むことをで、正社員にしがみつく必要はないと思うことができます。
▼働き方は多様化している!正社員だけが稼げるわけじゃない。
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企業からのメッセージではこんなものもあります。
私たちの職場では、在宅だけでなく「突発的なお休みや遅刻早退中抜け」に対して極めて寛容です。
というか相互に「当たり前にあること」なので特に気にもとめないレベルです。
・子供の突然の高熱やケガ
・PTAから突然役員会の召集
・台風で幼稚園が休園
ということはよくあります。
みんなスラックやチャットワークで事情を共有して「終わりです」
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「お大事に~」
「〇〇さんも無理しすぎないように~」
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